西インドの乾いた大地では、水は暮らしそのものです。この素焼きの水壺は、人々が井戸や共同水場へ通い、頭上に載せて水を運ぶという、古くから続く生活文化の中で実際に使われてきたアンティークのお品物です。
日々の営みから生まれた道具でありながら、その佇まいには彫刻作品にも通じる静かな美しさが宿っています。
丸く豊かな胴、わずかにすぼまる口縁、無駄を削ぎ落とした均整の取れたフォルム。それは装飾のために生まれた形ではなく、「水を蓄え、運ぶ」という目的を突き詰めた先にたどり着いた必然の美です。用の美を体現するように、長い年月をかけて磨かれた生活の知恵が、この器の姿そのものとなっています。
焼き締められた黒土は、炎と土が織りなす自然な濃淡を纏い、墨を滲ませたような深いグラデーションを見せます。使い込まれることで土肌はゆっくりと磨かれ、人工的な塗装では決して生まれない、しっとりとした艶と静かな光沢を帯びています。一点ごとに異なる焼き色や擦れ跡は、その器が歩んできた時間の証でもあります。
素焼きの水瓶は、土の微細な気孔からわずかに水分を蒸発させ、その気化熱によって内部の水を自然に冷やすという、古来より受け継がれてきた知恵の道具でもありました。電気のない時代、人と自然が共生する暮らしの中から生まれた機能美が、この一壺には息づいています。
そのままオブジェとして飾るだけで空間に静かな存在感を与え、ドライフラワーや枝物を合わせれば、侘び寂びやプリミティブアートを感じさせるインテリアとしてもお楽しみいただけます。さまざまな空間に自然と溶け込む、時代を超えた美しさを持つ一点です。
花を生けたりする場合は、中に水を通さない器を入れて生けて頂くか、壺の下部に受け皿を用いてお使いください。
こちらは、割れやヒビなどなく、良いコンディションとなっており、大変希少です。
この様な大きさで無傷な物は大変珍しく、骨董的価値も大変高いお品物です。
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SKU: god240
¥40,000価格
消費税込み
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