インド ヴィンテージの木彫りのシンドゥール・ダーニーです。
鳥と、円錐形の小さなオブジェを一体にした、とてもユニークな造形です。
上部は蓋になっており、スライドさせて開閉する仕組み。内部には、かつて赤い粉末などを収めていたものと思われます。
インドでは、赤い粉であるシンドゥール(Sindoor)やクムクム(Kumkum)、ビンディ(bindi)は、宗教儀礼や身支度に用いられてきました。
シンドゥールは主に赤いヴァーミリオン(朱色の粉)を指し、伝統的なヒンドゥー文化では、既婚女性が髪の分け目に施す印として知られています。一方、クムクムはプージャー礼拝などの際に額へ印をつけるためにも用いられます。
こうした粉を入れる小さな容器は、単なる化粧道具ではなく、女性の身支度「シュリンガール(Shringar)」や、婚礼・祭礼・プージャーなどとも結びついた生活道具でした。古い資料にも、裕福な家庭の女性がシンドゥールを入れるために装飾的な木製容器を用いていたことが記されています。
こちらは、その実用品としての役割を離れ、今ではひとつの小さな木彫作品として楽しみたいヴィンテージ。
長い年月を経た木には、手で触れられてきた艶と深い色味が生まれ、細かな傷や擦れ、木の乾燥による表情も含めて、古いインドの生活文化を感じさせてくれます。
現在は、赤い粉を入れる本来の用途だけでなく、小さなオブジェやアクセサリー入れ、香辛料や小物を入れる容器として、あるいはそのまま彫刻作品として飾っても。
名もなき職人の手によって生まれ、長い時間を暮らしの中で過ごしてきた、インドの小さな生活美術です。
インド ヴィンテージ 木製 プジャケース
SKU: god148
¥12,000価格
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