インド、非常に珍しい真鍮製のアンティークアニマルロックです。
なんとも愛らしい牛の姿をかたどった、小さな小さな錠前です。
一見すると、古い真鍮製の動物の置物。
しかし、よく見ると、その小さな身体には驚くほど精巧な仕掛けが隠されています。
胸元には小さな鍵穴が設けられ、その上には美しい花模様が刻まれた、スライド式の蓋。
繊細な装飾が施された蓋をスライドさすと、ようやく小さな鍵穴が姿を現します。
そして、専用の小さな鍵を差し込み、回して開閉する仕組み。
さらに驚かされるのは、錠前の役割を果たしているのが、牛のお尻から伸びる尻尾だということ。
くるりと弧を描いた尻尾が錠の金具となり、鍵を使って施錠、解錠するという、なんともユニークな構造です。
こんなにも小さな作品の中に、これほどの工夫と遊び心が詰め込まれていることに、思わず感嘆してしまいます。
ふっくらとした胴体に、少しとぼけたような優しい顔立ち。
小さな角や耳、力強く踏ん張る四本の脚。
どこか素朴で愛嬌のある造形でありながら、細部まで丁寧に作り込まれた、素晴らしい手仕事です。
インドでは古くから牛は神聖な存在として大切にされ、豊かさや生命、母性を象徴する動物として、人々の信仰や暮らしに深く根付いてきました。
そうした文化を背景に生まれたのであろう、この愛らしい牛の錠前。
実用品でありながら、動物への親しみや敬意、そして作り手の自由な発想が感じられる、なんとも魅力的な民芸品です。
長い年月を経た真鍮の表面には、鈍い黄金色と深い黒褐色が入り混じる、美しい古色が育っています。
細かな擦れや摩耗も含め、古い金属だけが持つ、奥行きのある豊かな表情です。
小さな鍵そのものも、持ち手の形や軸の装飾まで丁寧に作られており、錠前と鍵を並べて眺めるだけでも、ひとつの美しい作品として成立しています。
古い時代の職人たちは、日々の暮らしに使う道具にさえ、これほどの想像力と手間を惜しまず注いでいたのだと思うと、何とも感慨深いものがあります。
機能だけを追い求めるのではなく、使うことそのものに楽しさを与える。
そんな、ものづくりの豊かさを感じさせてくれる一品です。
インドの古い錠前にはさまざまな意匠のものがありますが、動物の姿を立体的に表現し、さらにその造形を錠の仕組みにまで巧みに取り入れたものは、そう頻繁に出会えるものではありません。
素朴な民芸の愛らしさと、精緻な金工技術がひとつになった、非常に魅力的なアンティーク。
古い金工品や民族美術のコレクションとしてはもちろん、お気に入りの場所にそっと飾っていただくだけでも、素晴らしい存在感を放ちます。
なかなか出会うことのできない、希少で愛らしいアンティークコレクションアイテムです。
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SKU: god157
¥22,000価格
消費税込み
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