かつて建築装飾や家具の一部として用いられていたであろう、木彫りレリーフの残欠です。
長い年月の中で本来の用途は失われていますが、その不完全さこそがこの品の最大の魅力です。
割れや欠け、乾燥による木の収縮までが時の経過を物語り、完成された工芸品にはない静かな存在感を漂わせています。
中央には複雑に絡み合う円環文様が彫り込まれています。終わりなく結び続けるこの意匠は、インドやイスラム文化圏で見られる無限性や永続性を象徴する幾何学文様を思わせ、周囲を囲む唐草模様は生命の繁栄や成長を表現しています。
均整の取れた意匠でありながら、手彫りならではの揺らぎや刃跡が残り、職人の息遣いを感じさせる素朴な美しさがあります。
本来の用途を失った今は、純粋なオブジェとして楽しみたい一品。
立て掛けるだけで空間に奥行きを与え、花器や古陶器、石彫などと組み合わせればまるで蒐集家のキャビネットのような雰囲気を演出します。また壁面に飾るアートピースとしてはもちろん、棚上のディスプレイや植物の背景としても印象的です。
用途のためではなく、その存在そのものを愛でるための古い木片です。
長い年月を生き残った木だけが持つ枯れた風合いと、手仕事の痕跡を存分にお楽しみください。
インド アンティーク 木彫りレリーフ残欠
SKU: god204
¥18,000価格
消費税込み

