インド西部、グジャラート州カッチ地方の民族文化を感じさせる、非常に珍しいフォークアートの祭壇(ホームシュライン)、もしくは保管庫です。
まるで砂漠の村に建つ小さな祠や住居をそのまま縮小したかのような造形は、カッチ地方に暮らすラバリ族やメグワール族などの人々が受け継いできた建築文化を思わせます。
特徴的なのは、正面に埋め込まれた無数の小さな鏡。カッチ地方では古くから「アブラ・バーラト(鏡刺繍)」と呼ばれる鏡装飾文化が発達し、民族衣装だけでなく住居や祭壇にも鏡が用いられてきました。鏡には光を取り込み空間を明るくする役割と、邪気を跳ね返す魔除けの意味が込められていたと伝えられています。
一般的な土製の祭壇とは異なり、本品は紙繊維や植物繊維を用いた張子のような軽やかな素材で作られており、長い年月を経た現在では独特の柔らかな質感へと変化しています。表面の細かなひびや擦れ、歪みのある鏡の表情は、手仕事ならではの温もりを感じさせます。
また、この階段状に積み上がる屋根のようなフォルムは、インドの寺院建築に見られる神聖な山や塔を象徴する意匠にも通じています。素朴な民芸品でありながら、どこか神秘的な存在感を放つのはそのためかもしれません。
整い過ぎていない造形、手で成形された面の揺らぎ、そのすべてが、工業製品にはない美しさとなっています。
単なるオブジェではなく、砂漠に暮らす人々の信仰や美意識、そして手仕事の文化を今に伝える小さな建築作品。飾るだけで異国の物語を感じさせてくれる、希少なアンティークフォークアートです。
コレクションアイテム、オブジェとしていかがでしょう?
カッチ地方 インド 少数民族トライバル アンティーク オブジェ
SKU: god190
¥33,000価格
消費税込み

