インド西部のグジャラート地方を中心に受け継がれてきた、色鮮やかなヴィンテージ・トーラン(Toran / Torana)です。
トーランとは、家の入口や神棚、婚礼の場などに飾られる“祝福”と“魔除け”の装飾布であり、幸福や豊穣、来訪者への歓迎の意味を持つインドの伝統工芸です。
この作品は、コットン白布をベースに、手刺繍によって鳥や花、人物、動物などが全面に描かれた非常に華やかな一枚。
孔雀、花木、踊る人々のモチーフは、生命力・繁栄・祝祭を象徴しており、インドらしい色彩感覚と民藝的な美しさが強く表れています。
特に目を惹く孔雀のモチーフは、インドでは神聖な鳥とされ、美・豊穣・吉兆の象徴。
中央付近で輪を描くように配置された人物たちは、グジャラート地方の伝統舞踊「ガルバ」や「ダンディヤー・ラース」を思わせ、収穫祭や女神信仰と深く結びついた文化背景を感じさせます。
祭礼や結婚式など、人々が集まり歌い踊る“祝いの場”の空気が、そのまま布の中に閉じ込められているような存在感です。
こうした刺繍布は、主にグジャラート州やラージャスターン州の農村部に暮らす民族集団、特にラバリ族(Rabari)やアヒール族(Ahir)、メーガワール族などの女性たちによって受け継がれてきました。
彼女たちは、日々の暮らしの中で嫁入り道具や祭礼用として刺繍を施し、それぞれの民族ごとに色使いや文様に独自性があります。
機械刺繍にはない、手仕事特有の揺らぎや不均一さも、この布の大きな魅力。
糸の重なり、少し歪んだ図柄、褪色した色味までもが、長い年月を経たヴィンテージならではの味わいとして残されています。
壁掛けとして飾るだけで空間が一気に華やぎ、まるでインドの祝祭文化をそのまま迎え入れるような一枚。
プリミティブ、フォークアート、民藝、アジアンインテリアとの相性も良く、空間に温かな生命感と物語性を添えてくれるテキスタイルです。
勿論、素材として、リペアしたり、他のアイテムに生まれ変わらせるのも楽しみだと思います。
こちらは、実用されていたお品物で、汚れや小さなほつれ、引っ掛けなどありますが、大きなダメージはありません。
一度、日本で洗濯済みとなります。(香料の入っていない自然由来の洗剤を使いましたので、匂いはありません。)
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SKU: rug018
¥28,000価格
消費税込み
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