ヴィンテージの、ウール、手織りナチュラルダイのチベタン・カデン(Khaden)ラグです。
一枚一枚、手仕事によって織り上げられたウールのラグには、機械織りにはない僅かな揺らぎや、長い時間を経た繊維ならではの柔らかな表情があります。
淡いアイボリーを基調に、赤、墨黒、ブルー、淡いグリーンなどを組み合わせた色彩は、派手さを抑えながらも、古い家具や木の床によく馴染む穏やかな佇まいです。
そして、このラグを印象的なものにしているのが、随所に織り込まれた吉祥文様です。
中央には、花々を円環状に配したメダリオン。花や植物を思わせる文様が繰り返され、生命の繁栄や幸福を願うような、穏やかな華やかさをつくっています。
メダリオン(中央の円形文様): 中央に並ぶ円形のメダリオンや、周囲に散りばめられた牡丹のような花々は、チベットや中国の伝統美術において「繁栄」や「富」「幸福」を象徴しています。
幾何学模様の縁取り(ギリシャキー / 卍崩し文様): 内側の青いボーダーライン(縁取り)に描かれている連続した幾何学模様は、東洋美術で「無限の広がり」や「不滅」を表す縁起の良い伝統的なパターンです。
外側の文字(壽 / 吉祥文字): 最外周のベージュのボーダーには、長寿や幸福を祈る「壽」に似た漢字やチベット・中国由来の吉祥文字(あるいはそれを模した文様)が交互に並べられており、お部屋の魔除けや祝い事のシンボルとしての意味合いを強く持っています。
また、その間に見られる黒と赤の小さな文様には、蝙蝠を思わせる意匠も見られます。
蝙蝠は中国文化において「福」と音が通じることから、幸福・福運を象徴する非常に古くからの吉祥文様。中国からチベット文化圏にも伝わった吉祥意匠のひとつで、こうした「長寿」と「福」を組み合わせた装飾は、家具や織物などにも見ることができます。
途切れることなく折れ曲がりながら続いていくこのような文様は、中国の伝統装飾で「回文(かいもん)」などと呼ばれる連続文様の系譜にあるもの。終わりなく続く形から、永続や連綿と続くものを連想させる意匠として、建築や家具、陶磁器、織物など幅広い工芸に用いられてきました。
チベットを含むヒマラヤ・中国文化圏に広がる「吉祥を身近に置く」という装飾文化を感じさせる一枚です。
天然染料ならではの色の枯れ方も魅力のひとつです。
新品のように均一な色ではなく、長い時間の中で少しずつ褪色し、ウールの毛足にも柔らかな艶と陰影が生まれています。
古い木の家具、アンティークのキャビネット、石や土壁、無垢材の床などと合わせれば、空間に静かな異国情緒を添えてくれそうです。
単なる敷物としてではなく、そこに暮らしてきた人々の願いや、美意識、手仕事の時間まで感じられるような一枚。
現代のインテリアに古いものをひとつ取り入れるだけで、空間に時間の層をつくってくれる、味わい深いヴィンテージラグです。
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SKU: rug024
¥130,000価格
消費税込み
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